3DSDental Drug Delivery System)体験実技講習会

令和元年8月25日
令和元年9月29日
 
本日は、鶴見大学歯学部の教授である花田信弘先生の御講義を受講させていただきました。
 
口の中には膨大な数の細菌が常在しています。
そのすべてが悪いというわけではないのですが、身体に悪影響を及ぼす菌も少なくありません。虫歯や歯周病になると、虫歯でできた穴や炎症を起こした歯肉が「入り口」になり、そこから菌が血管に入って全身に回ってしまいます。これを歯原性菌血症と言います。
近年、これが次のような病気の原因になっているのではないか?と言われています。
 
「歯原性菌血症により起こりうる病気」
・糖尿病
・動脈硬化・血管の病気
・早産・低体重児出産
・関節リウマチ
・認知症
・がん
など
 
つまり、「歯原性菌血症は全身に悪影響を与える危険な状態」ということです。
 
もちろん、「入り口」となる虫歯、歯周病の予防も非常に大切です。
しかし、それだけではなく口内の悪玉菌を減らすことができれば、歯原性菌血症を予防し、健康寿命を延ばすことができるのです。
 
花田先生は、この理論をキーストーン病原体として仮説をたて、P.gingivalisを除菌すれば病的なフローラは正常に戻ることを立証しました。
そして、その除菌方法として考案したのが3DSDental Drug Delivery System)なのです。
具体的には、専用のトレー(3DSトレー)を作製し、適切な薬剤を入れて15分程度装着します。
これを繰り返すことにより、口内の除菌を行い、悪玉菌を除去するのです。
 
3DSトレーの作製につきましては株式会社シケンさんのご協力を得ています。